米沢市長ってどんな人? 経歴と、選挙で誰が支えたか
近藤洋介市長。もとは日経新聞の記者で、民主党の衆議院議員を5期つとめ、経済産業副大臣も経験した人です。2023年の市長選には無所属で出て、共産・立憲・国民・新社会の4党が支援しました。
市議会の記事を書いていると、当たり前のように「市長が」という言葉が出てきます。 でも、その市長がどういう人で、どうやって選ばれたのかを知らないまま読んでも、 たぶん半分も分かりません。
なので一度、公開されている情報だけで、市長の輪郭をなぞってみます。 人柄の話ではなく、経歴と、選挙で何が起きたか、という話です。
1|まず基本のこと
\ 米沢市長・近藤洋介さん /
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 近藤 洋介(こんどう ようすけ) |
| 就任 | 2023年(令和5年)12月22日 |
| 任期 | 2027年(令和9年)12月21日まで |
| 選挙のときの所属 | 無所属 |
| スローガン | こんどこそ!好循環の米沢 |
| 前の仕事 | 衆議院議員(5期)/その前は日本経済新聞社の記者 |
2|市長になる前は、国会議員でした
近藤市長は、日本経済新聞社で産業部・経済部の記者をしたあと、政治の世界に移った人です。
2003年、山形2区から民主党の公認で衆議院議員に初当選。その後5期つとめました。 民主党が政権を取っていた時期には、経済産業大臣政務官(鳩山内閣)、 のちに経済産業副大臣(野田第3次改造内閣)を経験しています。
\ 国会議員だったころ /
〜2003年
日本経済新聞社 記者
産業部・経済部
2003年
衆議院議員に初当選
山形2区・民主党公認
2009〜2011年
経済産業大臣政務官
2012年
経済産業副大臣
野田第3次改造内閣
2023年
米沢市長に初当選
無所属で出馬
3|2023年の市長選で、何が起きたか
ここがこの記事のいちばん大事なところです。
2023年11月26日に行われた米沢市長選挙は、3人の争いでした。 結果はこうです。
\ 2023年11月26日 米沢市長選挙の結果 /
| 候補 | 所属 | 推薦・支援 | 得票 |
|---|---|---|---|
| 近藤 洋介 | 無所属・新 | 共産・立憲・国民・新社会が自主的支援 | 21,308 |
| 伊藤 夢人 | 無所属・新 | 自民党・公明党が推薦 | 18,157 |
| 皆川 真紀子 | 無所属・新 | — | 1,126 |
つまり、3人とも「無所属」で出ていますが、後ろについた政党は分かれていました。 これは全国の首長選でよくある形で、日本経済新聞はこの選挙を「野党系の近藤氏が自公推薦候補を破った」と報じています。
なお、日本共産党山形県委員会は自身のサイトで、この選挙結果を 「近藤洋介氏(無所属・新)が初当選 自民・公明推薦の新人ら抑え雪辱」という見出しで報じ、日本共産党が自主的支援したことを明記しています。 支援したという事実は、支援した側自身が公表しているものです。
4|「推薦」と「自主的支援」は、何が違う?
いま2つの言葉が出てきました。伊藤氏は「推薦」、近藤氏は「自主的支援」。 同じようなものに見えますが、政党にとっては別のものです。
この違いだけで1本書けるので、べつの記事にまとめました。ここでは、どちらも「その候補を勝たせたい」という意思表示であることだけ押さえておいてください。
5|2度目の挑戦でした
じつは近藤市長にとって、2023年の市長選は2度目の挑戦でした。 前回の市長選では、わずか24票差で敗れています。
「こんどこそ!好循環の米沢」というスローガンの「こんどこそ」は、 名字の「こんどう」と、この2度目の挑戦をかけたものだと読めます。

6|掲げた公約と、いまの状況
近藤市長は選挙で「3つの柱・23の具体策」を掲げました。公式サイトで番号付きで確認できるのは20件です。
そのうち、いちばん数字がはっきりしている公約が「ふるさと納税額3倍の50億円を目指します」です。実際の推移はこうなっています。
\ ふるさと納税:公約と実際 /
- 公約(2023年)
- 50億円
- 2024年の実績
- 14.95億円
- 寄附の件数
- 48,786件
- 件数は過去最多
金額は3期連続で減っている一方、件数は過去最多です。1件あたりの単価が下がっている、ということになります。 令和8年3月の市議会でも、この目標未達がくり返し取り上げられていました。
公約が全部で何件動いているのか、という話は、お金の記事のほうでもう少し触れています。
この記事が見たもの出典 7 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
- 1.米沢市 公式サイト「市長室」就任日・任期・プロフィール。
- 2.近藤洋介 公式サイトスローガンと「3つの柱・23の具体策」。ふるさと納税50億円の記述もここ。
- 3.日本経済新聞「山形・米沢市長選挙、野党系の近藤氏初当選 自公推薦候補破る」選挙の構図。
- 4.河北新報「山形・米沢市長選 前回24票差で敗れた元衆院議員の近藤洋介氏が初当選」前回24票差だったこと。
- 5.日本共産党山形県委員会「米沢市長選で近藤洋介氏(無所属・新)が初当選」得票数、投票率、そして共産党が自主的支援したこと・4党の支援・政策協定について。支援した側自身の発表です。
- 6.総務省 ふるさと納税に関する現況調査年度別の受入額と件数。
- 7.米沢市議会 令和8年3月定例会 会議録ふるさと納税の見通しについての答弁。
リンク先は米沢市など、それぞれの発行元の公式ページです。 このノートの書き方に納得がいかないときほど、こちらを直接見てみてください。

