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そもそもの話

米沢市長ってどんな人? 経歴と、選挙で誰が支えたか

近藤洋介市長。もとは日経新聞の記者で、民主党の衆議院議員を5期つとめ、経済産業副大臣も経験した人です。2023年の市長選には無所属で出て、共産・立憲・国民・新社会の4党が支援しました。

2026年8月21日読むのに9分くらい数字は2026年8月21日時点

市議会の記事を書いていると、当たり前のように「市長が」という言葉が出てきます。 でも、その市長がどういう人で、どうやって選ばれたのかを知らないまま読んでも、 たぶん半分も分かりません。

なので一度、公開されている情報だけで、市長の輪郭をなぞってみます。 人柄の話ではなく、経歴と、選挙で何が起きたか、という話です。

1|まず基本のこと

米沢市長・近藤洋介さん

項目内容
名前近藤 洋介(こんどう ようすけ)
就任2023年(令和5年)12月22日
任期2027年(令和9年)12月21日まで
選挙のときの所属無所属
スローガンこんどこそ!好循環の米沢
前の仕事衆議院議員(5期)/その前は日本経済新聞社の記者
任期は4年。市長は市議会議員とは別に、市民が直接選びます。出典:米沢市 公式サイト「市長室」/近藤洋介 公式サイト

2|市長になる前は、国会議員でした

近藤市長は、日本経済新聞社で産業部・経済部の記者をしたあと、政治の世界に移った人です。

2003年、山形2区から民主党の公認で衆議院議員に初当選。その後5期つとめました。 民主党が政権を取っていた時期には、経済産業大臣政務官(鳩山内閣)、 のちに経済産業副大臣(野田第3次改造内閣)を経験しています。

国会議員だったころ

  1. 〜2003年

    日本経済新聞社 記者

    産業部・経済部

  2. 2003年

    衆議院議員に初当選

    山形2区・民主党公認

  3. 2009〜2011年

    経済産業大臣政務官

  4. 2012年

    経済産業副大臣

    野田第3次改造内閣

  5. 2023年

    米沢市長に初当選

    無所属で出馬

経済産業の分野を長く担当してきた人です。市長の公約に「経済産業副大臣の経験・人脈を活かし」と書かれているのは、この経歴を指しています。出典:国会議員の経歴(公開情報)/近藤洋介 公式サイト

3|2023年の市長選で、何が起きたか

ここがこの記事のいちばん大事なところです。

2023年11月26日に行われた米沢市長選挙は、3人の争いでした。 結果はこうです。

2023年11月26日 米沢市長選挙の結果

候補所属推薦・支援得票
近藤 洋介無所属・新共産・立憲・国民・新社会が自主的支援21,308
伊藤 夢人無所属・新自民党・公明党が推薦18,157
皆川 真紀子無所属・新1,126
投票率は63.12%。近藤氏と次点の伊藤氏の差は3,151票でした。出典:米沢市選挙管理委員会の公表結果/各社報道

つまり、3人とも「無所属」で出ていますが、後ろについた政党は分かれていました。 これは全国の首長選でよくある形で、日本経済新聞はこの選挙を「野党系の近藤氏が自公推薦候補を破った」と報じています。

なお、日本共産党山形県委員会は自身のサイトで、この選挙結果を 「近藤洋介氏(無所属・新)が初当選 自民・公明推薦の新人ら抑え雪辱」という見出しで報じ、日本共産党が自主的支援したことを明記しています。 支援したという事実は、支援した側自身が公表しているものです。

4|「推薦」と「自主的支援」は、何が違う?

いま2つの言葉が出てきました。伊藤氏は「推薦」、近藤氏は「自主的支援」。 同じようなものに見えますが、政党にとっては別のものです。

この違いだけで1本書けるので、べつの記事にまとめました。ここでは、どちらも「その候補を勝たせたい」という意思表示であることだけ押さえておいてください。

5|2度目の挑戦でした

じつは近藤市長にとって、2023年の市長選は2度目の挑戦でした。 前回の市長選では、わずか24票差で敗れています

「こんどこそ!好循環の米沢」というスローガンの「こんどこそ」は、 名字の「こんどう」と、この2度目の挑戦をかけたものだと読めます。

6|掲げた公約と、いまの状況

近藤市長は選挙で「3つの柱・23の具体策」を掲げました。公式サイトで番号付きで確認できるのは20件です。

そのうち、いちばん数字がはっきりしている公約が「ふるさと納税額3倍の50億円を目指します」です。実際の推移はこうなっています。

ふるさと納税:公約と実際

公約(2023年)
50億円
2024年の実績
14.95億円
寄附の件数
48,786
件数は過去最多
市長就任は2023年12月。2024年の数字が、就任後まるまる1年ぶんに近いものになります。出典:総務省 ふるさと納税に関する現況調査/近藤洋介 公式サイト

金額は3期連続で減っている一方、件数は過去最多です。1件あたりの単価が下がっている、ということになります。 令和8年3月の市議会でも、この目標未達がくり返し取り上げられていました。

公約が全部で何件動いているのか、という話は、お金の記事のほうでもう少し触れています。

この記事が見たもの出典 7 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
  1. 1.米沢市 公式サイト「市長室」就任日・任期・プロフィール。
  2. 2.近藤洋介 公式サイトスローガンと「3つの柱・23の具体策」。ふるさと納税50億円の記述もここ。
  3. 3.日本経済新聞「山形・米沢市長選挙、野党系の近藤氏初当選 自公推薦候補破る」選挙の構図。
  4. 4.河北新報「山形・米沢市長選 前回24票差で敗れた元衆院議員の近藤洋介氏が初当選」前回24票差だったこと。
  5. 5.日本共産党山形県委員会「米沢市長選で近藤洋介氏(無所属・新)が初当選」得票数、投票率、そして共産党が自主的支援したこと・4党の支援・政策協定について。支援した側自身の発表です。
  6. 6.総務省 ふるさと納税に関する現況調査年度別の受入額と件数。
  7. 7.米沢市議会 令和8年3月定例会 会議録ふるさと納税の見通しについての答弁。

リンク先は米沢市など、それぞれの発行元の公式ページです。 このノートの書き方に納得がいかないときほど、こちらを直接見てみてください。

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