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そもそもの話

はじめての市議会

このノートの記事を読むときに、これだけ知っていればだいたい大丈夫、という前提をまとめました。記事の途中でわからなくなったら、ここに戻ってきてください。基礎の話はぜんぶこの1ページに置いてあります。

ページの後半(6章)には、直近2回の定例会で何があったかと、次の会期で争点になりそうなことを置いています。 会期ごとに入れ替えているので、傍聴や中継の前にはここだけ見れば足ります。

直近の定例会へ飛ぶ

1|市議会は「まちのお金の使い方」を決めるところ

市役所が仕事をするには、お金と、ルールが要ります。この2つを最終的に決めるのが市議会です。

市長が「来年はこういうことにお金を使いたい」と案をつくって出す。議会がそれを審査して、 いいと思えば可決、だめだと思えば修正したり否決したりする。ざっくり言うと、これがくり返されています。

市長と議会は、こういう関係

  1. 市民

    市長と議員を、それぞれ選挙で選ぶ

  2. 市長

    予算や条例の案をつくって議会に出す

  3. 市議会

    審査して、可決・修正・否決を決める

市議会には「与党・野党」がありません。市長を選ぶのは議会ではなく市民だからです。

市長も議員も、どちらも市民が選挙で選びます。これを二元代表制といいます。上下関係ではありません。

2|米沢市議会の基本のかたち

数字でみる米沢市議会

議員の数
24人
会派の数
6会派
米沢市の人口
72,721人
令和8年5月1日現在
議員1人あたり、およそ3,000人の市民を代表している計算になります。出典:米沢市議会 公式(議員名簿・会派別名簿)/米沢市の統計

会派というのは、考えの近い議員が集まってつくるグループです。政党とは別のもので、 市議会独自のまとまりだと思ってください。会派ごとに質問の順番や委員会の割り当てが決まるので、 議会の動き方に関わってきます。

6つの会派と、その人数

会派人数
一新会8人
至誠会5人
市民平和クラブ4人
ミライノトビラ3人
公明党2人
日本共産党市議団2人
令和7年5月16日現在。選挙や離脱・合流で変わることがあります。出典:米沢市議会 公式「会派別名簿」

24人が全員で話すと時間が足りないので、分野ごとに小さく分かれて審査します。それが委員会です。米沢市議会には常任委員会が3つ、特別委員会が2つ、そのほかの委員会が7つあります。

どの委員会が、何を見ているか

区分委員会だいたいの担当
常任総務文教総務・財政・教育・消防
常任民生福祉・保健・環境・市民生活
常任産業建設産業・観光・農業・道路・都市計画
特別予算特別委員会その年の予算をまとめて審査する
特別決算特別委員会使い終わったお金を検証する
常任委員会は分野で分かれ、特別委員会は予算・決算という「お金そのもの」を見ます。出典:米沢市議会 公式「委員会別名簿」

3|1年のスケジュール

市議会は毎日開いているわけではありません。定例会が年4回。 それぞれ1か月弱ひらかれます。急ぎの用があるときは臨時会が入ります。

市議会の1年

  1. 3月

    来年度の予算を決める

    1年でいちばん大きな会期

  2. 6月

    補正予算・条例など

  3. 9月

    前年度の決算を認定する

    使ったお金の答え合わせ

  4. 12月

    補正予算・条例など

9月と3月は「お金の会期」。前回3年分を数えたら、意見が分かれた議案の8割がこの2つに集まっていました。出典:米沢市議会 公式 会議録・議案一覧(令和5〜7年度)

4|議案の種類を、記号で見分ける

会議録や議決結果を見ると「議第41号」「発議第2号」のような記号が出てきます。 この頭の文字で、誰が出した、何の議案なのかがわかります。 ここだけ覚えておくと、一覧を眺めるのがぐっと楽になります。

記号のよみかた

記号誰が出す中身
議第◯号市長予算・条例・契約など、いちばん多い
認第◯号市長決算の認定を求めるもの
承第◯号市長急ぎで先に決めた処分の事後承認
発議第◯号議員議員側から出す議案・意見書・決議
請願第◯号市民・団体議会に「こうしてほしい」と出す要望
「発議」と「請願」は、市長ではない人から出てくる議案です。議会が自分から動いた跡が、ここに残ります。出典:米沢市議会 公式「議案・議決結果」

5|いちばん面白いのは「一般質問」

定例会の中で、議員が市に対して自由に問いを投げる時間があります。これが一般質問です。 テーマは議員が自分で決めて、事前に通告します。市長や部長がその場で答えます。

議案の審査とちがって、賛成・反対を決める場ではありません。「この議員は何を大事にしているのか」がいちばん出る場面なので、 はじめて議会を見るならここからをおすすめします。

令和8年3月の定例会では、24人のうち11人が一般質問に立ちました。その中身は記事にまとめてあります。

6|直近の定例会で、何があったか

ここまでが仕組みの話でした。ここからは、いま実際に何が起きているのかです。 直近2回の定例会で決まったことと、次の会期で争点になりそうなところを置いておきます。

いちばん新しい会期・市長の議案が、ひとつ否決された会期

令和8年6月定例会

会期:令和8年6月1日 〜 6月18日

市長が出した議案9件のうち、8件は全会一致で通り、1件だけが否決されました。否決されたのは、統合中学校の開校時期を3年うしろにずらす条例改正です。同じ日に、議員のほうから出した決議も可決されています。

一般質問に立った議員
16人
24人中
否決された議案
1件
市長提出議案としては異例
議員から出した決議
1件
発議第5号・可決

この会期の見どころ

  1. 01「延期を認めない」と「空調は早く」を、同じ日に決めている

    議会はこの日、開校を3年延ばす議案を否決し、そのうえで体育館への空調を早く入れるよう求める決議を可決しました。市は「延期すれば教室の増築が要らなくなり、そのぶんを空調に回せる」という説明をしていたので、議会はその二者択一そのものを受け取らなかった、という形になります。

  2. 02否決の理由は「延期の中身」ではなく「説明」だった

    委員会で挙がったのは、財政が厳しいとする根拠や見通しの説明が足りず、検証できない、という指摘です。延期そのものの是非より前の段階で止まっている、という読み方ができます。

  3. 03否決のあと、市長は空調を「白紙状態」と述べた

    6月22日に報じられた市長の発言です。ただし、議会が否決したのは開校の延期であって、空調ではありません。「否決されたから白紙になった」という言い方だと、原因と結果の向きが入れ替わります。

この会期で、何が決まったか
  • 議第50号

    米沢市立学校の設置等に関する条例の一部を改正する条例の一部改正について(東成中学校の開校時期を令和11年度から令和14年度へ)

    6月18日 原案否決(賛成少数/賛成5・反対18・欠席1)

  • 発議第5号

    米沢市立小中学校体育館への空調設備の早期整備に関する決議

    6月18日 原案どおり可決(賛成多数)

  • 議第45号

    財産(バス車両)の取得について

    6月18日 可決(全会一致)

  • 議第46号

    米沢市市税条例の一部改正について

    6月18日 可決(全会一致)

  • 議第48号

    令和8年度米沢市一般会計補正予算(第2号)

    6月18日 可決(全会一致)

  • 議第49号

    財産(米沢市立小中学校情報端末)の取得について

    6月18日 可決(全会一致)

このほか、議第47号(児童福祉施設設置条例の一部改正)と議第51号(凍結防止剤散布車の取得)も全会一致で可決、議第43号・44号は人事案件として6月1日に同意されています。請願はありませんでした。

そのひとつ前・新年度の予算が、一度取り下げられた会期

令和8年3月定例会

会期:令和8年2月24日 〜 3月24日

3月は1年でいちばん大きな会期です。今回はその新年度予算が、委員会で「否決すべき」と判断され、市長がいったん撤回して出し直しました。会議録を4年ぶん見ても、議案の撤回はこの1件だけです。

一般質問に立った議員
11人
24人中
問いと答えの往復
81回
一般質問だけで8万7千字
出し直した予算の総額
465.9億円
1億2,000万円を足した

この会期の見どころ

  1. 01予算が「否決すべき」と判断された理由は、1行で言える

    令和6年3月に条例で「令和11年4月1日に開校」と決めた東成中学校の、その費用が新年度予算に入っていなかったからです。市は延期を前提に予算を組み、議会は「まだ延期は議決していない」と受け取りました。

  2. 02撤回した日と、出し直した日が同じ

    3月19日のうちに撤回が承認され、開校の費用1億2,000万円を足した議第41号として再提出されています。財源は地方債と、財政調整基金からの繰入金です。

  3. 03一般質問は、予算とは別のところで動いている

    この会期で議員が聞いたのは、緊急避妊薬の市販化での市の役割、浄水場の切替えで起きた住民被害の補償、除雪事業者の事務負担、学園都市の施策の成果など。議案の賛否とは重ならないところに、それぞれの関心が出ます。

この会期で、何が決まったか
  • 議第25号

    令和8年度米沢市一般会計予算(当初提出ぶん)

    3月19日 予算特別委員会が「否決すべきもの」と決定 → 同日、市長が撤回

  • 議第41号

    令和8年度米沢市一般会計予算(出し直したぶん・465億9,000万円)

    3月24日 原案どおり可決(賛成16・反対7)

  • 議第27号

    令和8年度米沢市後期高齢者医療費特別会計予算(13億7,771万8,000円)

    3月24日 原案どおり可決(賛成多数)

この会期で賛否が分かれたのは5件です。残りの議案は全会一致で可決されました。同じ3月24日に、議会は開校の延期に反対する決議も可決しています。

この枠は、会期が終わるたびに入れ替えています(2026-08-27 時点)。 もっと前の会期は、会議録のアーカイブから読めます。

SNSでは、どう言われているのか

議会の話は、決まったことよりも「誰が悪いのか」の形で流れてきます。 そこだけ見て判断すると、たいてい向きを取りちがえます。 かといって「ネットの声は当てにならない」で終わらせるのも違うと思うので、 拾えるものを拾って、確かめられるところまで並べておきます。

こんな言い方を見かけます

  • 「議会が反対ばかりして、市長の足を引っ張っている」
  • 「市長が議会の議決を軽く見ているから、こうなった」
  • 「延期が否決されたせいで、体育館のエアコンが白紙になった」
  • 「エアコンより、まず学校を建てるほうが先だ」
  • 「決まったことがすぐ覆るので、何を信じればいいのか分からない」
  • 「病院の赤字は、新しく建てたときから分かっていたはずだ」

誰の発言かは書きません。向きが偏らないように、市に厳しいものと議会に厳しいものを両方入れています。 ひとつずつ資料で確かめたものは「話題を確かめる」に並べてあります。

議員自身の発信から

24人のうち、会期のことを毎週まとめて公開しているのは1人(note「かわら版」)です。6月18日には否決の結果を、8月21日には市立病院の資金不足を、それぞれ翌日〜数日で書いています。ひとりの見え方であることを踏まえたうえで読むと、会期のあいだに何が動いたかは追えます。

ほかに公開RSSが取れる政党サイトのブログとYouTubeがあります。X・Facebook・Instagramも公式APIで取得できる公開投稿は収録し、公式APIの対象外や設定・権限が足りないアカウントは理由とリンクを表示します。

24人ぶんの発信先を見る(議員のいま)

報道されたのは、この3つでした

  • 6月18日〜19日統合中学校の開校延期の議案が否決されたこと(県紙・在京ブロック紙・県内テレビ各局)
  • 6月22日否決を受けて、市長が体育館への空調設置を「白紙状態」と述べたこと
  • 8月18日〜19日市が臨時の記者会見を開き、市立病院の令和7年度決算で資金不足比率が15%弱になる見込みだと公表したこと

どの社がどう書いたかは、記事の出典欄からたどれます。見出しの言い回しはここには写しません。

次は、9月2日から

令和8年9月定例会は8月31日に開会し、9月30日までひらかれます。 一般質問は9月2日・3日・4日・8日の4日間。これから傍聴や中継を見るなら、 いちばん分かりやすいのはここです。

9月定例会は、こう進みます

  1. 8月31日

    開会

    議案の説明・総括質疑・委員会への付託

  2. 9月2・3・4・8日

    一般質問

    17人が登壇。市政全般を問う

  3. 9月10・11・14・15日

    決算特別委員会

    前年度のお金の答え合わせ

  4. 9月16・17・18日

    常任委員会

    分野ごとに議案を審査

  5. 9月24日

    予算特別委員会

    補正予算の審査

  6. 9月30日

    最終日・採決

    委員長報告のあと、議決して閉会

9月は「決算の会期」です。前の年度に使ったお金を、4日間かけて検証します。出典:米沢市議会 公式「定例会・臨時会情報」(令和8年9月定例会 日程)

この会期に市長から出される予定の議案は、公式サイトに一覧が出ています。 そのうち、前の会期からつながっていて、結果が暮らしに直接かかわるものを3つ選びました。

9月の会期で、とくに見ておきたい3つ

  • ① 前年度の答え合わせ

    13件の決算の認定と、健全化判断比率の報告

    認第1号〜第13号・報第9号。数字が出そろうのは、この会期です

  • ② 市立病院の資金不足

    令和7年度の資金不足比率が15%弱になる見込み

    前の年度は1.1%。8月18日に市が公表しました

  • ③ 学校と、体育館の空調

    6月に否決された延期と、可決された決議のあと

    議第56号として、学校の設置に関する条例の改正が提出予定です

②③は、一般質問でも複数の議員が通告しています。

3つとも「9月に決まる」とは限りません。決算の認定は最終日、条例は委員会の審査を経てからです。出典:米沢市議会「令和8年9月定例会の提出予定議案」/米沢市 記者会見(令和8年8月18日)

誰が何を聞くのかは、会期の前に公表されています。 気になる言葉が入っている日だけ、中継を見るのでも十分です。

次の会期・一般質問の通告

令和8年9月定例会は、17人が登壇します

9月2日(水)

  • 我妻 徳雄市民平和クラブ大規模自然災害への備え/有害鳥獣対策
  • 佐野 洋平一新会米沢市版DMOの今後/公共施設の雨漏り
  • 髙橋 英夫日本共産党市議団地域で支え合う除排雪体制
  • 影澤 政夫市民平和クラブ米沢牛の肥育農家支援と市営と畜場/学童保育/宿泊税とDMOのガバナンス
  • 成澤 和音一新会体育館への空調整備の進捗/市内企業への発注/新産業団地

9月3日(木)

  • 堤 郁雄至誠会公共施設の修繕・営繕/水路の改良/ふるさと納税の功罪
  • 木村 芳浩至誠会SDGsの進捗/消防救急隊と市立病院の連携
  • 遠藤 隆一ミライノトビラ米沢市の稼ぐ力
  • 島貫 宏幸至誠会令和8年産米の価格/観光施策/有害鳥獣対策

9月4日(金)

  • 山田 富佐子公明党乳がん検診/福祉バス
  • 高橋 壽日本共産党市議団学校の適正規模・適正配置/ヤングケアラー/学校給食
  • 太田 克典市民平和クラブ防災を担う組織体制/地域防災計画と学校給食/給食調理員の勤務管理
  • 相田 克平至誠会基金の運用/イオンモール伊達の開業の影響

9月8日(火)

  • 齋藤 千惠子一新会拉致問題の啓発
  • 山村 明至誠会指定管理と民間委託/公共建築物の設計/タクシー/エルニーニョ対策
  • 佐藤 弘司公明党街路樹の管理/耕作放棄地の水路/南成中学校の登下校
  • 関谷 幸子一新会市長発言の真意について

登壇順は公式の要旨のとおりです。見出しだけを短くしています。細かい項目は、上のPDFに全部載っています。

米沢市議会 令和8年9月定例会 一般質問要旨(PDF)

もう少し踏み込んだ予習(議場で耳を立てる言葉、関連する検証、傍聴の実際)は「話題を確かめる」にまとめてあります。

7|選挙はいつ?

市議会議員の任期は4年です。直近の米沢市議会議員選挙は2023年(令和5年)4月に行われました。ですので、次は2027年(令和9年)春の見込みです。

市長の任期も4年で、こちらは議員選挙とは別の時期に行われます。 どちらも市民が直接選ぶ、というのは最初に書いたとおりです。

8|見に行く・読む方法

議会をのぞく3つの方法

  • 傍聴する

    市役所へ行って、その場で見る

    申し込み不要。受付で住所と名前を書くだけ

  • 中継を見る

    公式YouTubeで、あとからでも見られる

    開催中はライブ配信

  • 会議録を読む

    発言が全文PDFで公開されている

    語で検索できる

このノートは3つめ(会議録)を読んで、読みやすく並べ直すことをしています。

どれも申し込みや会員登録は要りません。中継は米沢市議会の公式YouTubeチャンネルで公開されています。出典:米沢市議会 公式サイト

9|市民の側から、議会を動かす入口

議会は、市長が持ってきたものに賛成・反対を言うだけの場所ではありません。市民の側から、正式に議会へ持ち込む方法が2つあります。 どちらも申し込みの窓口は議会事務局です。

請願と陳情、どこが違うのか

請願陳情
紹介議員1人以上が必要要らない
扱い委員会で審査し、本会議で採択・不採択を決める議会の判断による
出せる人市民・団体(市外の人でも出せる)同じ
費用かからないかからない
いちばんの違いは、紹介してくれる議員が要るかどうかです。要るぶん、請願のほうが正式に扱われます。出典:米沢市議会 公式「請願・陳情」

請願は実際に動いています。令和6年9月には、市民から出された風力発電事業の白紙撤回を求める請願が採択されました。 令和8年9月定例会にも、請願第2号「免税軽油制度の継続を求める意見書提出方請願」が出される予定です。

もっと軽い入口もあります。市役所には意見・質問の受付窓口があり、 出した意見と市の回答が、個人が分からない形にしたうえで年度ごとに公開されています。 「こんなことを聞いていいのか」と迷ったら、先に他の人の質問を読んでみると書きやすくなります。

手間の軽い順に、4つ

  • 市役所へ意見を出す

    フォームから。回答は年度ごとに公開される

    数分

  • 議員に直接きく

    多くの議員がサイトやSNSを持っている

    30分〜

  • 傍聴に行く

    申し込み不要。当日、受付で住所と名前を書く

    半日

  • 請願を出す

    紹介議員を見つけて、議会に正式に出す

    人を集める

次の選挙は2027年春の見込みですが、それまでの4年間にもこれだけの入口があります。

下にいくほど重くなりますが、そのぶん記録に残り、答えが返ってきます。出典:米沢市公式・米沢市議会公式(各窓口のページ)

10|議会について、公開されているもの

「調べようがない」と思っていたことの多くが、実は出ていました。 このノートも、ぜんぶここから作っています。

議会まわりで、公開されているもの

何がどこまでどこで
会議録発言の全文。平成24年以降公式サイト(PDF)
議案と議決結果誰が出して、どうなったか会期ごとの一覧
本会議・委員会の映像ライブとアーカイブ公式YouTube
議会だより会期ごとのまとめ。第186号までPDF・バックナンバーあり
政務活動費の収支報告議員24人ぶん、年度ごと公式サイト(PDF)
どれも申し込みや登録なしで見られます。会議録は語で検索できるので、関心のあるところだけ読めます。出典:米沢市議会 公式サイト

政務活動費というのは、議員が調査や研究のために使えるお金です。 市から会派や議員に交付され、何にいくら使ったかを収支報告書で出すことになっています。 米沢市議会では、その報告書が議員ひとりずつPDFで公開されています。 年度ごとに24人分あります。

11|わからない言葉が出てきたら

記事の中でむずかしい言葉に出会ったら、点線が引かれているところを押してみてください。 その場で意味が開きます。ここには、その辞典の中身を一覧で置いておきます。 あとから「あの言葉、なんだっけ」となったときは、こちらのほうが早いはずです。

ぜんぶで99語あります。記事の中では、点線が引かれた言葉を押すと、その場で意味が出ます。

  • 本会議ほんかいぎ

    議員24人が全員そろって、正式に決める場

    議場に全員が集まって開く会議のことです。可決・否決・認定といった議会としての最終判断は、必ずここで決まります。細かい審査はさきに委員会でやって、その結果を持ち寄る形になっています。

    はじめての市議会 ›
  • 定例会ていれいかい

    年4回ひらかれる、決まった時期の会期

    3月・6月・9月・12月の年4回、それぞれ1か月弱ひらかれます。3月は来年度の予算、9月は前年度の決算が主役です。急ぎの用があるときは、これとは別に臨時会が開かれます。

    市議会の1年 ›
  • 委員会いいんかい

    分野ごとに分かれて、中身を細かく審査する場

    24人が全員で全部を話すと時間が足りないので、分野ごとに分かれて審査します。総務文教・民生・産業建設の3つが常任委員会で、予算と決算はそれぞれ特別委員会が見ます。ここでの結論は本会議に報告され、最終的な議決は本会議で行われます。

    どの委員会が何を見ているか ›
  • 一般質問いっぱんしつもん

    議員が市に、自分で決めたテーマで問う時間

    議案の賛否とは関係なく、議員が「これはどうなっていますか」と市に問う場面です。テーマは議員が自分で決めて事前に通告し、市長や部長がその場で答えます。その議員が何を大事にしているかが、いちばん出るところです。

    はじめての市議会 ›
  • 議案ぎあん

    議会にかけて決めてもらう案のこと

    予算・条例・契約など、議会の議決が要るものはすべて議案の形で出されます。「議第◯号」は市長が出したもの、「発議第◯号」は議員が出したもの、というように、頭の記号で誰が出したかが分かります。

    記号のよみかた ›
  • 発議はつぎ

    議員の側から出す議案

    議案は市長が出すものばかりではありません。議員が自分たちで案をつくって議会にかけることができ、これを発議といいます。意見書や決議はたいていこの形で出ます。議会が自分から動いた跡が、ここに残ります。

    記号のよみかた ›
  • 決議けつぎ

    議会としての意思を、対外的に示すもの

    「議会としてはこう考えている」を文章にして議決したものです。予算や条例とちがって、それ自体に法的な強制力はありません。ただし議会の総意として残るので、市はこれを無視して進めにくくなります。

  • 意見書いけんしょ

    国や県に宛てて、議会の名前で出す要望

    市議会が国会や省庁、県に対して「こうしてほしい」と正式に出す文書です。地方自治法に根拠があります。市の中だけでは解決しないことを、外へ持ち上げる手段です。

  • 請願せいがん

    市民や団体が、議会に出す正式なお願い

    市民の側から議会に「こうしてほしい」と出せる仕組みです。議員1人以上の紹介が要ります。委員会で審査され、本会議で採択・不採択が決まります。採択されれば議会の意思になります。

    記号のよみかた ›
  • 陳情ちんじょう

    議員の紹介なしで出せる、請願に近いもの

    請願と中身は似ていますが、紹介議員が要りません。そのぶん扱いは議会の判断にゆだねられ、請願のように必ず審査されるとは限りません。

  • 専決処分せんけつしょぶん

    議会を開く時間がないとき、市長が先に決めること

    災害対応や、期限が迫った法改正への対応など、議会を招集する余裕がない場合に、市長が議会の議決を待たずに処分することです。あとで必ず議会に報告して、承認を求めます(議決結果では「承第◯号」として出てきます)。地方自治法179条・180条に定めがあります。

    記号のよみかた ›
  • 撤回てっかい

    出した議案を、決まる前に引っ込めること

    提出した側が議案を取り下げることです。すでに議会にかかっているものなので、勝手には引っ込められず、本会議で承認を得る必要があります。否決されたのとは手続き上まったく別のことです。

  • 当初予算とうしょよさん

    1年ぶんの、はじめに組む予算

    新しい年度がはじまる前に、その1年でいくら使うかをまとめて決めるものです。米沢市では3月定例会で審議されます。年度の途中で足りなくなったり事情が変わったりしたら、補正予算で足し引きします。

  • 補正予算ほせいよさん

    年度の途中で、予算を足したり直したりするもの

    当初予算を組んだあとに起きたこと(大雪、災害、国の制度変更など)に対応するため、あとから議会にかけて増減させる予算です。米沢では除雪費がその代表で、雪の多い年には当初の何倍にもなります。

  • 一般会計いっぱんかいけい

    市の家計の、いちばん大きな財布

    福祉・教育・道路・除雪など、市の仕事の大部分をまかなう会計です。水道や病院のように、料金収入で回すことを前提にした事業は、これとは別の会計(特別会計・企業会計)にしてあります。

    一般会計465億円の記事 ›
  • 財政調整基金ざいせいちょうせいききん

    市の貯金。足りない年に取り崩す

    収入が落ち込んだ年や、災害・大雪のように急に支出が増えた年のために積んでおくお金です。これが薄くなると、いざというときに動けなくなります。取り崩し額と残高は、市の財政の体力を見るときの目安になります。

  • 市債しさい

    市の借金

    学校や道路のように何十年も使うものは、その年の税収だけで払うと、いまの世代だけが負担することになります。そこで借金をして、返済を先の世代と分け合います。借りること自体が悪いのではなく、返せる範囲かどうかが問題になります。

  • 繰入金くりいれきん

    別の財布から、お金を移すこと

    たとえば市立病院の会計が足りないときに、一般会計からお金を入れます。制度上あらかじめ想定されている分(法律で決まった負担)と、経営を支えるための分があります。

    市立病院のお金の記事 ›
  • 経常収支比率けいじょうしゅうしひりつ

    毎年の収入のうち、自由に使えるお金がどれだけ残るか

    決まって入ってくるお金のうち、人件費や借金の返済など、毎年必ず出ていくものにどれだけ使われているかを示す割合です。100%に近いほど余裕がありません。97%なら、自由に使える部分は3%しかない、という読み方をします。

  • 目的税もくてきぜい

    使いみちを先に決めてから集める税金

    何にでも使える税(普通税)とちがって、「これに使う」と決めたうえで集める税金です。入湯税や宿泊税がこれにあたります。順番として、目的が先にあって、税があとから来るのが本来のかたちです。

    まちに入るお金 ›
  • 宿泊税しゅくはくぜい

    ホテルや旅館に泊まった人が、1人1泊ごとに払う税

    泊まった人が宿に預け、宿がまとめて市に納めます。目的税なので、観光のために使うと決めたうえで集めます。市がつくるには条例が必要で、条例は市議会の議決事項です。総務大臣の同意も要ります。

    宿泊税の項目 ›
  • 入湯税にゅうとうぜい

    温泉に入った人が払う、昔からある目的税

    鉱泉浴場(温泉)の利用者が払う税で、多くの市町村が1人1日150円程度で取っています。使いみちは環境衛生施設、消防施設、観光の振興などと法律で決まっています。米沢市では、この使いみちの見直しも宿泊税と同じ委員会で議論されています。

  • 条例じょうれい

    市が自分でつくる、まちの中のルール

    法律の範囲内で、市が独自に定めるきまりです。つくるのも変えるのも議会の議決が要ります。だから、条例で決まっていることを市長の判断だけで動かすことはできません。

  • 適正規模てきせいきぼ

    学校として望ましいとされる、学級数の目安

    米沢市の基本計画では、中学校について各学年4学級以上・全体で12学級としています。学級数が少ないと、専門外の教科を教える先生が増えたり、部活動やクラス替えの選択肢が狭まったりする、という理由が挙げられています。

    統合中学校の記事 ›
  • 東成中学校とうせいちゅうがっこう

    第七中学校ほかを統合してつくる、新しい中学校

    令和11年(2029年)4月1日に開校することが、令和6年3月に条例で決まっています。この開校時期を延ばすかどうかが、2026年にいちばん議論になりました。

    統合中学校の記事 ›
  • 二元代表制にげんだいひょうせい

    市長と議員を、市民がそれぞれ別に選ぶしくみ

    国では国会が総理大臣を選びますが、市では市長も議員も市民が直接選びます。だから市議会に与党・野党という区分けがなく、市長と議会は上下ではなく対等の関係になります。

    市長と議会の関係 ›
  • 会派かいは

    考えの近い議員が集まってつくる、議会の中のグループ

    政党とは別物で、市議会の中だけのまとまりです。質問の順番や委員会の割り当てが会派ごとに決まるので、議会の動き方に関わってきます。米沢市議会にはいま6つあります。

    議員のいま ›
  • 無所属むしょぞく

    政党の公認を受けずに立候補している、という意味

    どこともつながっていない、という意味ではありません。市長選では、政党に所属している人があえて無所属で出ることもよくあります。誰が支えたかは、推薦・支持・自主的支援といった言い方で別に示されます。

    推薦・支持・自主的支援のちがい ›
  • 推薦すいせん

    政党が、自党の候補でない人を正式に後押しすること

    党の機関で決めて出すもので、候補者の肩書きに「無所属(◯◯党推薦)」という形で表に出ます。公認(うちの候補です)の一段下、支持や自主的支援の一段上にあたります。

    推薦・支持・自主的支援のちがい ›
  • 自主的支援じしゅてきしえん

    正式な手続きは踏まないが、実際に応援すること

    推薦や支持とちがって、候補者の肩書きには出ません。関わりが軽いという意味ではなく、選挙運動を手伝い票を集める点は変わらないので、外から見えにくいだけ、と考えたほうが実際に近いです。

    推薦・支持・自主的支援のちがい ›
  • 上下分離方式じょうげぶんりほうしき

    線路は自治体が持ち、列車はJRが走らせるやり方

    鉄道を「線路や駅などの施設(下)」と「列車の運行(上)」に分けて、それぞれ別の主体が担う方式です。施設の維持費を自治体が負担するかわりに、運行はJRが続けます。米坂線の復旧で示されている選択肢のひとつです。

    米坂線の項目 ›
  • 第三セクターだいさんセクター

    自治体と民間が一緒に出資してつくる会社

    国や自治体(第一)でも純粋な民間(第二)でもない、その中間という意味です。鉄道では、JRから路線を引き継いで運行する会社がこの形をとることが多くあります。赤字が出れば出資している自治体が負担します。

    米坂線の項目 ›
  • BRTビーアールティー

    バスを、鉄道のように速く定時に走らせるしくみ

    Bus Rapid Transit の略です。線路跡などをバス専用道にして、信号や渋滞に邪魔されずに走らせます。鉄道より安く、ふつうのバスより定時性が高い、という位置づけです。米坂線でも検討の対象に挙がっています。

    米坂線の項目 ›
  • 除雪補償料じょせつほしょうりょう

    雪が少ない年でも、除雪の体制を残しておくためのお金

    除雪は民間の事業者がやっています。雪が降らない年に仕事がゼロだと、機械もオペレーターも維持できず、次の大雪に対応できなくなります。そこで出動が少ない年にも一定額を払う仕組みがあります。

    除雪の記事 ›
  • DMOディーエムオー

    地域の観光のかじ取りをする法人

    Destination Management Organization の略です。行政・観光事業者・住民をつないで、地域の観光戦略をつくり実行する組織のこと。米沢にもあり、その予算の増減が市議会で議論になっています。

    観光の項目 ›
  • 不認定ふにんてい

    議会が「この決算は認められない」と示すこと

    決算は、使い終わったお金の答え合わせです。議会が不認定としても、すでに使われたお金が戻るわけではありません。「この使い方は認められない」という議会の意思表示で、めったに出ません。

    市立病院の項目 ›
  • 議決ぎけつ

    議会として「これで行く」と正式に決めること

    議員が賛成・反対を示して、多いほうに決めます。ここを通っていないものは、市が勝手に進められません。「議決を要する事項」とは、議会で決めてもらわないと動かせないもの、という意味です。

  • 採決さいけつ

    賛成か反対かを、その場で数えること

    議長が「賛成の方は起立してください」と言い、立った人を数えます。これを起立採決といいます。全員が賛成なら数えずに決まることもあります。

  • 全会一致ぜんかいいっち

    その場にいる議員が、全員賛成したということ

    反対がひとりもなかった状態です。米沢市議会では議案の95%以上がこれになります。もめていないというより、手続き的な議案が多いことが背景にあります。

    分かれた28件の記事 ›
  • 賛成多数さんせいたすう

    賛成のほうが多くて、可決したということ

    全員ではないけれど、過半数が賛成した状態です。逆に反対のほうが多くて通らなかったときは「賛成少数」と書かれます。どちらも、意見が割れたという印です。

  • 可決かけつ

    議案が通ったということ

    議会が「これでいい」と認めた状態です。通らなかったときは否決です。予算や条例は、可決されてはじめて動き出します。

  • 否決ひけつ

    議案が通らなかったということ

    議会が「これは認められない」と判断した状態です。出し直すこともできますが、そのままでは実行できません。

  • 採択さいたく

    市民から出た請願を、議会が「そのとおりだ」と認めること

    採択されると、それが議会の意思になります。認めなかったときは不採択です。米沢でも実際に採択された例があります(令和6年9月の風力発電に関する請願)。

    市民の声は届くのか ›
  • 討論とうろん

    採決の直前に、賛成・反対の理由を述べる場面

    話し合いではなく、それぞれが自分の立場の理由を表明する時間です。「なぜ反対なのか」がいちばんはっきり出るので、会議録ではここが読みどころになります。

  • 質疑しつぎ

    出された議案の中身を、その場で問いただすこと

    一般質問と違って、いま議題になっている議案について聞きます。「この費用は何に使うのか」「なぜこの時期なのか」といった問いがここで出ます。

  • 予算特別委員会よさんとくべついいんかい

    1年ぶんの予算だけを、まとめて細かく審査する場

    3月にできる臨時の委員会です。ふだんの委員会は分野ごとに分かれていますが、予算は全体を見る必要があるのでここに集めます。ここで「否決すべきもの」と決まると、本会議での採決の前に大きな意味を持ちます。

    予算が否決された? ›
  • 決算特別委員会けっさんとくべついいんかい

    使い終わったお金を、あとから検証する場

    9月にできる臨時の委員会です。予算どおりに使われたか、効果があったかを見ます。ここで問題があると、本会議で「不認定」になることがあります。

  • 委員長報告いいんちょうほうこく

    委員会で何が話されたかを、本会議で報告すること

    委員会は少人数でやるので、そこでのやりとりを全員に伝える必要があります。この報告に、委員から出た意見がまとめて入るので、市の資料には出てこない指摘がここで読めます。

  • 常任委員会じょうにんいいんかい

    分野ごとにいつも置かれている委員会

    米沢市議会には総務文教・民生・産業建設の3つがあります。議員はどれかに所属します。予算特別委員会のような臨時のものと違って、任期中ずっとあります。

    どの委員会が何を見ているか ›
  • 会期かいき

    議会が開かれている期間

    定例会は1か月弱です。この期間の外では、議会として何かを決めることはできません。だから「次の会期まで待つ」という言い方が出てきます。

  • 臨時会りんじかい

    急ぎの用があるときに、臨時で開く議会

    定例会は年4回と決まっているので、そのあいだに決めなければならないことが出たときに開きます。災害対応や、国の制度変更への対応などが多いです。

  • 歳入さいにゅう

    1年間に市へ入ってくるお金

    市税、国や県からのお金、借金(市債)などを全部合わせたものです。家計でいう「収入」にあたりますが、自分で稼いだぶんは一部で、外から来るお金のほうが多いのが市の特徴です。

    お金はどこから来るのか ›
  • 歳出さいしゅつ

    1年間に市が使うお金

    福祉、教育、道路、除雪など、市の仕事に使うお金を全部合わせたものです。家計でいう「支出」です。

  • 歳入不足さいにゅうぶそく

    入ってくるお金が、使う予定に足りないこと

    足りないぶんは、貯金(財政調整基金)を取り崩すか、借金(市債)でまかなうことになります。毎年これが続くと、貯金が減っていきます。

  • 歳出超過さいしゅつちょうか

    使うお金が、入ってくるお金を上回っていること

    歳入不足と裏表の言い方です。どちらも「今年は自分の収入だけでは足りない」という状態を指します。

  • 補正ほせい

    年度の途中で、予算を足したり減らしたりすること

    1年の予算は年度のはじめに決めますが、大雪や災害のように途中で事情が変わることがあります。そのときに議会にかけて直します。「補正第◯号」と番号が付き、何回でも出せます。

    除雪の記事 ›
  • 基金ききん

    目的を決めて積んでおくお金。市の貯金箱

    使いみちを決めずに置いておく財政調整基金のほか、特定の目的のためだけに積むものもあります。積むのも取り崩すのも、議会の議決が要ります。

  • 地方交付税ちほうこうふぜい

    国が集めた税金を、足りない自治体に配り直すお金

    住んでいる場所によって受けられるサービスに差が出すぎないよう、国が調整して配ります。米沢のような市では、市税より大きな収入源になることもあります。使いみちは市が決められます。

  • 国庫支出金こっこししゅつきん

    国が「これに使ってください」と出すお金

    地方交付税とちがって、使いみちが決まっています。学校の工事、福祉の事業など、事業ごとに制度(補助メニュー)があり、条件に合えばもらえます。逆に、申請しなければ入ってきません。

  • 交付金こうふきん

    国や県から、条件付きでもらえるお金

    「この工事をするならいくらまで出します」という形で用意されています。条件(対象になる工事の種類、期限、上限額)が細かく決まっているので、条件に合う形に事業を組み立てられるかどうかで、市の負担が大きく変わります。

    お金がない、という説明 ›
  • 有利な財源ゆうりなざいげん

    市の持ち出しが少なくて済む、お金の取り方

    同じ工事をするのでも、補助率の高い交付金を使う、あとで国が返済を肩代わりしてくれる借金を使う、といった選び方があります。議会でよく出る言葉で、「もっと有利な財源はないのか」は「市の負担を減らす方法を探したのか」という問いです。

  • 起債きさい

    借金をすること

    市が債券を出してお金を借りることです。借金そのものより、どの制度で借りるかが大事で、種類によっては返済額の一部を国が地方交付税で見てくれます。それを「有利な起債」と呼びます。

  • 一般財源いっぱんざいげん

    使いみちが決まっていない、自由に使えるお金

    市税や地方交付税など、市の判断で配分できるお金です。これが細ると、新しいことを始める余地がなくなります。

  • 自主財源じしゅざいげん

    市が自分で集めているお金

    市税、使用料、手数料など。外から来る地方交付税や国庫支出金と対になる言い方です。自主財源の割合が高いほど、国の都合に左右されにくくなります。

  • ふるさと納税ふるさとのうぜい

    応援したいまちに寄附すると、住んでいるまちの税が減る仕組み

    寄附を受けたまちには、その分の収入が入ります。返礼品の魅力や広報の仕方で額が大きく動くので、自治体どうしの競争になっています。米沢では公約に掲げた50億円に届いていません。

    ふるさと納税の項目 ›
  • 企業版ふるさと納税きぎょうばんふるさとのうぜい

    会社が自治体の事業に寄附すると、税が軽くなる仕組み

    個人のふるさと納税と違って返礼品はありません。企業に事業の趣旨を説明して回る必要があるので、動くかどうかは自治体側の営業次第です。米沢市議会でも「市長自ら企業に足を運んではどうか」という質疑が出ています。

  • 特別会計とくべつかいけい

    目的ごとに分けてある、別の財布

    国民健康保険や下水道など、決まった収入で決まった支出をまかなう事業は、一般会計と混ぜずに別に管理します。混ぜると、どの事業が黒字か赤字か分からなくなるためです。

  • 企業会計きぎょうかいけい

    民間の会社と同じ方式で管理する会計

    市立病院や水道など、料金収入で回すことを前提にした事業に使います。だから決算では「赤字」「債務超過」といった、会社と同じ言葉が出てきます。

  • 決算けっさん

    1年間、実際にいくら入っていくら使ったかの答え合わせ

    予算が「これから使う計画」なのに対して、決算は「使い終わった実績」です。9月の定例会で議会が確かめて、認定するかどうかを決めます。

  • 債務超過さいむちょうか

    借金のほうが、持っている財産より多い状態

    会社なら危険信号とされる状態です。ただし公立病院はすぐ倒産するわけではなく、市が支えるかどうかの判断になります。米沢市立病院は令和6年度末で約30.7億円の債務超過です。

    市立病院の記事 ›
  • 累積欠損金るいせきけっそんきん

    これまでの赤字を、ぜんぶ足した額

    1年ごとの赤字ではなく、過去からの積み上げです。米沢市立病院は令和6年度末で約126.4億円。毎年の赤字が消えずに残っていく、という見方をします。

  • 資金繰りしきんぐり

    支払いの日に、手元に現金があるかどうか

    帳簿上の赤字とは別の話です。赤字でも現金があれば回りますし、黒字でも現金が足りなければ止まります。病院の議論で「資金不足」が出てくるのは、この意味です。

  • 病床稼働率びょうしょうかどうりつ

    ベッドがどれだけ埋まっているかの割合

    病院の収入はここでほぼ決まります。空いていても人件費と建物の費用はかかるので、稼働率が計画を下回ると赤字が膨らみます。米沢市立病院は85.4%で、計画の92%を下回っています。

  • 病院事業債びょういんじぎょうさい

    公立病院が使える借金の制度

    国が令和7年度に、経営改善に取り組む病院の資金繰りを支えるための枠を新しくつくりました。米沢市もこれを使いたいと議会で答えています。

  • 公認こうにん

    「うちの党の候補です」と政党が正式に立てること

    いちばん関わりが深い形です。候補者の肩書きに政党名が入ります。推薦や支持は、公認ではない候補を応援するときの言い方です。

    推薦・支持・自主的支援 ›
  • 支持しじ

    推薦より一段軽い、政党としての後押し

    党の機関で決めますが、候補者の肩書きには出ません。外から見えにくいぶん、あとから調べようとすると手間がかかります。

    推薦・支持・自主的支援 ›
  • 政策協定せいさくきょうてい

    「当選したらこれをやります」と、支える側と交わす約束

    政党や市民団体が候補者を応援するときに結びます。公約と違って、応援する側との約束という性格を持ちます。守られたかどうかは、あとから確かめられます。

  • 投票率とうひょうりつ

    投票できる人のうち、実際に行った人の割合

    低いほど、少ない人数で結果が決まります。何票取ったかと同じくらい、何人が投票所に来たかが結果を左右します。

  • 学級数がっきゅうすう

    その学校にあるクラスの数

    1学年に何クラスあるかで、先生の人数や教科の担当の組み方が変わります。米沢市は中学校について「各学年4学級以上」を望ましい規模としています。

    学校の規模の項目 ›
  • 代行バスだいこうバス

    電車が止まっているあいだ、かわりに走るバス

    米坂線の今泉〜坂町では、2022年8月の被災以降ずっとこの状態です。あくまで臨時の措置なので、これが続くこと自体が「決まっていない」ことの表れでもあります。

    米坂線の項目 ›
  • 免税点めんぜいてん

    「これ以下の金額なら税をかけない」という線

    宿泊税だと「1泊◯円未満の宿は対象外」という形で使われます。安い宿への影響をやわらげる仕組みですが、米沢市の検討委員会では「なくてよい」という意見も出ていて、まだ決まっていません。

    宿泊税の項目 ›
  • 定率制・定額制ていりつせい・ていがくせい

    宿泊税のかけ方。料金の◯%か、1泊◯円か

    定率制は宿泊料金に比例するので、安い宿の負担が軽くなります。定額制はいくらの宿でも同じ額なので、安い宿ほど割合が重くなります。米沢ではどちらにするかがまだ議論の途中です。

    宿泊税の項目 ›
  • 特別徴収とくべつちょうしゅう

    お店や会社が、客や従業員から預かって、まとめて納める方式

    宿泊税なら、泊まった人が宿に払い、宿が市に納めます。集める手間は宿が負うので、事務の負担をどう見るかが議論になります。

  • 庁議ちょうぎ

    市長と部長級が集まって、市の方針をそろえる会議

    市役所の中でいちばん上の会議です。米沢市では毎週月曜の午前9時に「定例庁議」として開かれています。ここで方針をそろえてから、同じ日の午後に記者会見で外に出す、という流れになっています。会議そのものは公開されていません。

    市長の一週間 ›
  • 副市長ふくしちょう

    市長を補佐して、各部を指揮監督する特別職

    市長の命を受けて政策・企画をつかさどり、市の各組織の仕事を監督します(地方自治法第161条)。市長が指名して議会が同意して決まります。条例で置かないこともできますが、多くの市では置いています。米沢市では2023年12月から2025年2月まで空席でした。

    「対話と実行」を数えてみた ›
  • 教育長きょういくちょう

    市の教育行政のトップ

    学校や社会教育に関することを取りまとめる立場です。市長が任命し、議会が同意して決まります。任期は3年で、議会で答弁するのも教育長です。

  • 特別職とくべつしょく

    試験で採用される職員とは別枠の、選ばれてなる立場

    市長・副市長・教育長・各種委員などが当たります。ふつうの市職員(一般職)と違って、採用試験ではなく選挙や議会の同意で決まり、身分の保障のしかたも別になっています。

  • 賛成少数さんせいしょうすう

    賛成した人のほうが少なかった、ということ

    採決の結果を表す言い方で、この場合その議案は否決されます。逆が「賛成多数」です。会議録や議決結果のページでは、この2つの言葉で結果が書かれています。

    どうやって決まるのか ›
  • 代表質問だいひょうしつもん

    会派を代表して、市の方針全体を問う質問

    議員個人が自分のテーマで問う一般質問と違い、会派の代表が市政運営方針などを受けて全体を問います。3月定例会で行われることが多く、市長が自分で答える場面が増えます。

  • 包括予算制度ほうかつよさんせいど

    各部にお金をまとめて配り、使い道は部で決めてもらう方式

    財政課が一件ずつ査定するのではなく、部ごとに一般財源を配分して、部長の裁量で予算を組んでもらう仕組みです。現場に近いところで判断できる反面、部をまたぐ調整が難しくなるとも言われます。米沢市では導入されていませんが、議会で他市の例が紹介されています。

    「対話と実行」を数えてみた ›
  • 庁議室ちょうぎしつ

    市役所の中で、庁議や記者会見を開く部屋

    米沢市役所にある会議室です。毎週月曜の定例庁議も、そのあとの定例記者会見も、市長の予定表ではここが会場になっています。市民向けの催しがここで開かれることもあります。

    市長の一週間 ›
  • 定例記者会見ていれいきしゃかいけん

    市長が決まった間隔で、報道機関に発表する場

    米沢市では月に1〜2回ひらかれ、市が「いま伝えたいこと」がここで出ます。資料は市のサイトに回ごとに残るので、ニュースになる前の発表そのものを読めます。急ぎの用があるときは、これとは別に臨時記者会見が開かれます。

    市長の一週間 ›
  • 臨時記者会見りんじきしゃかいけん

    決まった日を待たずに開く記者会見

    定例の日まで待てない発表があるときに開かれます。裏を返すと、臨時が開かれた日は、市が「急いで伝えるべき」と判断した何かがあった日だということになります。

    市長の一週間 ›
  • 交際費こうさいひ

    市長が対外的なつきあいのために使う公費

    会費、香典、記念品、名刺の印刷代などが入ります。公費なので、米沢市では1件ずつ日付・中身・金額を公開しています。令和7年度は202件・約160万円でした。誰と会っているかがいちばん具体的に見える資料です。

    市長の一週間 ›
  • 要望会ようぼうかい

    国や県に「予算をつけてください」と直接お願いしにいく場

    市の予算だけでは足りない道路や河川の工事などについて、市長や職員が出向いて必要性を説明します。米沢市の場合、道路や河川なら国土交通省の出先機関である東北地方整備局(仙台市)が相手になります。「外からお金を取ってくる」動きの、いちばん分かりやすい形です。

    市長の一週間 ›
  • 東北地方整備局とうほくちほうせいびきょく

    国土交通省の東北担当の出先機関。仙台市にある

    国が管理する道路・河川・ダムなどを担当します。市が国の予算で工事をしてほしいときは、まずここに話を持っていきます。米沢市も毎年「建設事業要望会」でここを訪ねています。

    市長の一週間 ›
  • 秘書広報課ひしょこうほうか

    市長のまわりと、市からの発信をあつかう課

    市長の日程、記者会見、広報よねざわ、市長への手紙、地区ごとの座談会などを担当しています。市長の動きについて聞きたいことがあるときの窓口はここです(米沢市役所 電話0238-22-5111)。

    市長の一週間 ›
  • 市長への手紙

    市民が市に意見を出し、回答が公開される仕組み

    専用の用紙・はがき・メールフォームで出せます。届いた意見と市の回答は、受付日と担当課名をつけて全文が公開されます。令和7年度は68件でした。個人が特定されそうなものは、公表しないか一部を変えて公表することになっています。

    市長の一週間 ›
  • 市政運営方針しせいうんえいほうしん

    市長がその年度に何をやるかを、年に1回まとめて示すもの

    毎年度のはじめに出ます。予算とセットで読むと、その年に市が力を入れる分野が分かります。1年たってから読み返すと、書いてあったことがどこまで進んだかを自分で確かめられます。

    市長の一週間 ›

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この記事が見たもの出典 11 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
  1. 1.米沢市議会 公式サイト議員名簿・会派別名簿・委員会別名簿・傍聴のご案内。
  2. 2.米沢市議会 議案・議決結果議案の記号と種類は、この一覧を見ながら整理しました。
  3. 3.米沢市の統計人口の数字はここから。
  4. 4.米沢市議会 定例会・臨時会情報令和8年9月定例会の日程と、一般質問要旨のPDF。
  5. 5.米沢市議会「令和8年9月定例会の提出予定議案」決算の認定(認第1号〜13号)、報第9号、議第56号など。
  6. 6.米沢市議会「令和8年6月定例会の議案等と議決結果」議第50号の否決と、発議第5号の可決。
  7. 7.米沢市議会 請願・陳情請願と陳情の違い、出し方。
  8. 8.米沢市議会 議会だより会期ごとのまとめ。バックナンバーもここから。
  9. 9.米沢市議会 政務活動費の収支報告議員ごとの収支報告書(令和6年度)。
  10. 10.米沢市 ご意見・ご提案と市の回答市民から寄せられた意見と、市の回答。
  11. 11.総務省「地方自治制度の概要」二元代表制の説明。

リンク先は米沢市など、それぞれの発行元の公式ページです。 このノートの書き方に納得がいかないときほど、こちらを直接見てみてください。