米沢の稼ぐ力は、7割が「電子と機械」でできている
製造品出荷額5,184億円。市の一般会計の10倍以上あります。ただし中身を見ると、上位4業種で約74%。強みであると同時に、そこが揺れるとまち全体が揺れる、ということでもあります。
米沢市の一般会計は465億円です。市政の話をしていると、この数字がまちのすべてのように感じてきます。 でも、まちで動いているお金はもっと大きい。
米沢市の製造品出荷額は5,184億円(令和4年)。市の予算の10倍以上です。 まちの稼ぎがどういう形をしているのか、いちど数字で見ておこうと思いました。
4つの業種で、74%
製造品出荷額の業種別構成(令和4年)
- 情報通信機械1,929億円
- 電子部品・デバイス1,024億円
- 生産用機械493億円
- 電気機械407億円
- 非鉄金属307億円
- 食料品146億円
情報通信機械だけで37.2%です。米沢が「工業のまち」と言われるとき、 中身はほぼ電子と機械を指しています。
それでも、求人は足りている
「米沢には仕事がないから若い人が出ていく」という言い方をよく見かけます。 求人の数だけを見ると、そうとは言えませんでした。
有効求人倍率(令和5年度)
- 米沢
- 1.31倍
- 全国
- 1.29倍
- 山形県
- 1.38倍
5年ぶんの動き
| 年度 | 有効求人倍率 |
|---|---|
| 令和元年度 | 1.16倍 |
| 令和2年度 | 0.86倍 |
| 令和3年度 | 1.18倍 |
| 令和4年度 | 1.48倍 |
| 令和5年度 | 1.31倍 |
ただ、この指標は「求人の数 ÷ 求職者の数」でしかありません。 職種が合っているか、条件が合っているかは、この数字には入っていません。 倍率が高くても、自分のやりたい仕事の求人がなければ、本人にとっては「ない」のと同じです。
農業は、米沢牛でもっているのか
もうひとつ、思い込みを確かめました。米沢といえば米沢牛です。 でも農業の稼ぎとして見ると、いちばん大きいのは別のものでした。
農業産出額の内訳(令和2年・推計)
- 農業産出額(全体)
- 82億円
- 米
- 30.5億円
- 畜産
- 29.2億円
- うち肉用牛7.1億円
米沢牛は、観光や発信の面ではとても強く効いています。ただ、農家の稼ぎという意味では米価の動きが直接に効きます。 令和8年9月の議会でも、令和8年産米の価格予測と、市独自の次期作支援を検討すべきではないか、 という質問が通告されています。
まとめると
数字で見た、米沢の稼ぎの形
| 見るところ | 数字 | 気になるところ |
|---|---|---|
| 製造品出荷額 | 5,184億円 | 3年続けて減少 |
| 上位4業種の割合 | 約74% | 電子・機械への集中 |
| 有効求人倍率 | 1.31倍 | 全国より高いが、職種の合致は別 |
| 農業産出額 | 82億円 | 米が最大。米価の影響を受ける |
この記事が見たもの出典 3 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
- 1.米沢市の統計 2024製造品出荷額と業種別構成、有効求人倍率。
- 2.農林水産省 市町村別農業産出額(推計)令和2年の米沢市分。
- 3.米沢市議会 令和8年9月定例会 一般質問要旨(PDF)令和8年産米の価格と次期作支援、新産業団地の通告。
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