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説明の詳しさ
そもそもの話

9月議会の主役は「決算」。何を見ている時間なのか

予算は「これから使う計画」、決算は「使い終わった報告」。9月の定例会はこの決算が主役で、4日間の委員会がひらかれます。地味に見えますが、いちばん逃げ場のない場面です。

2026年8月24日読むのに8分くらい数字は2026年8月24日時点

議会というと、予算をめぐって揉めている場面が思い浮かびます。 実際、3月の会期はまさにそうでした。

ただ、9月の定例会は少し性格が違います。主役は決算です。 地味ですが、いちばん逃げ場のない場面だと思ったので、 9月2日からの会期の前に、読み方をまとめておきます。

予算と決算は、同じお金の前と後

お金の1年

  1. 3月の定例会

    新年度の予算を議決する(これから使う計画)

  2. 1年間

    市が実際に事業を行い、お金を使う

  3. 9月の定例会

    使い終わった結果を、決算として認定する

予算は「議決」、決算は「認定」と言い方が変わります。認定されなくても、使ったお金が戻るわけではありません。

3月に決めて、1年かけて使って、翌年の9月に報告する。同じお金を2回、議会が見ています。出典:地方自治法(予算・決算の議決と認定)/米沢市議会の年間予定

令和8年9月定例会では、13件

この会期にかかる決算

認定にかけられる決算
13件
認第1号〜第13号
決算特別委員会
4日間
9月10・11・14・15日
一般質問
17人
9月2・3・4・8日
一般会計だけでなく、特別会計や企業会計もそれぞれ1件ずつ数えます。だから13件になります。出典:米沢市議会「令和8年9月定例会の提出予定議案」

13件もあるのは、一般会計の外にも会計がいくつもあるからです。 介護保険、国民健康保険、後期高齢者医療、水道、下水道、病院。それぞれ別に決算を出します。

決算で使われる、4つの言葉

これだけ知っていれば、だいたい追えます

言葉意味何を疑っているか
歳入・歳出実際に入ったお金・使ったお金見込みとどれだけずれたか
不用額予算を組んだが、使わずに終わったお金できなかったのか、要らなかったのか
繰越明許費年度内に終わらず、翌年度に持ち越したお金なぜ年度内にできなかったか
繰入金別の会計から入れたお金自力で回っていないのはどこか
決算の質疑でよく出てくる言葉です。意味が分かると、何を問題にしているのかが見えます。出典:総務省「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」関係資料

決算と一緒に出てくる、成績表

決算のときには、市のお金のやりくりが危なくなっていないかを、 国が決めた物差しで測った数字も一緒に出ます。 むずかしい名前がついていますが、要は、市のお金の成績表だと思ってください。 9月の会期では、これも報告されます。

決算の時期には、市の財政が健全かどうかを国が決めた物差しで測った数字も報告されます。 これを健全化判断比率といいます。令和8年9月定例会では報第9号として出される予定です。

4つの比率と、公営企業の1つ

  • 実質赤字比率

    一般会計などが赤字になっていないか

  • 連結実質赤字比率

    全部の会計を合わせても赤字でないか

  • 実質公債費比率

    借金の返済が、収入に対して重すぎないか

  • 将来負担比率

    これから返す借金が、どれだけ残っているか

  • 資金不足比率

    病院・水道などが、日々の支払いに困っていないか

    今年はここが論点です

米沢市の実質公債費比率・将来負担比率として公開されている参考値は平成30年度のもの(8.3%・35.9%)で、最新の値はこの報告で分かります。

どれも「一定の線を超えると、市が自由に決められなくなる」という仕組みです。出典:総務省「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」

どこを見に行けばいいか

9月の会期を、3段階で追う

  1. 9月2〜8日

    一般質問。17人が何を問題にしているかを見る

  2. 9月10〜15日

    決算特別委員会。数字の細かいところはここ

  3. 9月30日

    最終日。認定するかどうかが決まる

どれもYouTubeでライブ配信され、あとからアーカイブでも見られます。

全部を見る必要はありません。順番に薄く追うだけで、だいぶ分かります。出典:米沢市議会 公式(日程・YouTube配信・傍聴案内)

「はじめての市議会」に、直近2回の会期と9月の争点をまとめてあります。傍聴や中継の前に、そちらを先に見ておくと言葉が引っかかりません。

この記事が見たもの出典 6 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
  1. 1.米沢市議会「令和8年9月定例会の提出予定議案」認第1号〜第13号の決算認定、報第9号の健全化判断比率。
  2. 2.米沢市議会 定例会・臨時会情報令和8年9月定例会の日程。
  3. 3.米沢市議会 決算特別委員会何を審査する委員会かの説明。
  4. 4.総務省「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」健全化判断比率と資金不足比率の仕組み。
  5. 5.YTS山形テレビ「米沢市立病院『資金不足比率』15%弱になる見込み 2025年度決算」8月18日の臨時記者会見の内容。
  6. 6.令和6年度 資金不足比率審査意見書(米沢市)前年度の9,220万円・1.1%はこの意見書の数字。

リンク先は米沢市など、それぞれの発行元の公式ページです。 このノートの書き方に納得がいかないときほど、こちらを直接見てみてください。

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