9月議会の主役は「決算」。何を見ている時間なのか
予算は「これから使う計画」、決算は「使い終わった報告」。9月の定例会はこの決算が主役で、4日間の委員会がひらかれます。地味に見えますが、いちばん逃げ場のない場面です。
議会というと、予算をめぐって揉めている場面が思い浮かびます。 実際、3月の会期はまさにそうでした。
ただ、9月の定例会は少し性格が違います。主役は決算です。 地味ですが、いちばん逃げ場のない場面だと思ったので、 9月2日からの会期の前に、読み方をまとめておきます。
予算と決算は、同じお金の前と後
お金の1年
3月の定例会
新年度の予算を議決する(これから使う計画)
1年間
市が実際に事業を行い、お金を使う
9月の定例会
使い終わった結果を、決算として認定する
予算は「議決」、決算は「認定」と言い方が変わります。認定されなくても、使ったお金が戻るわけではありません。
令和8年9月定例会では、13件
この会期にかかる決算
- 認定にかけられる決算
- 13件
- 認第1号〜第13号
- 決算特別委員会
- 4日間
- 9月10・11・14・15日
- 一般質問
- 17人
- 9月2・3・4・8日
13件もあるのは、一般会計の外にも会計がいくつもあるからです。 介護保険、国民健康保険、後期高齢者医療、水道、下水道、病院。それぞれ別に決算を出します。
決算で使われる、4つの言葉
これだけ知っていれば、だいたい追えます
| 言葉 | 意味 | 何を疑っているか |
|---|---|---|
| 歳入・歳出 | 実際に入ったお金・使ったお金 | 見込みとどれだけずれたか |
| 不用額 | 予算を組んだが、使わずに終わったお金 | できなかったのか、要らなかったのか |
| 繰越明許費 | 年度内に終わらず、翌年度に持ち越したお金 | なぜ年度内にできなかったか |
| 繰入金 | 別の会計から入れたお金 | 自力で回っていないのはどこか |
決算と一緒に出てくる、成績表
決算のときには、市のお金のやりくりが危なくなっていないかを、 国が決めた物差しで測った数字も一緒に出ます。 むずかしい名前がついていますが、要は、市のお金の成績表だと思ってください。 9月の会期では、これも報告されます。
決算の時期には、市の財政が健全かどうかを国が決めた物差しで測った数字も報告されます。 これを健全化判断比率といいます。令和8年9月定例会では報第9号として出される予定です。
4つの比率と、公営企業の1つ
実質赤字比率
一般会計などが赤字になっていないか
連結実質赤字比率
全部の会計を合わせても赤字でないか
実質公債費比率
借金の返済が、収入に対して重すぎないか
将来負担比率
これから返す借金が、どれだけ残っているか
資金不足比率
病院・水道などが、日々の支払いに困っていないか
今年はここが論点です
米沢市の実質公債費比率・将来負担比率として公開されている参考値は平成30年度のもの(8.3%・35.9%)で、最新の値はこの報告で分かります。
どこを見に行けばいいか
9月の会期を、3段階で追う
9月2〜8日
一般質問。17人が何を問題にしているかを見る
9月10〜15日
決算特別委員会。数字の細かいところはここ
9月30日
最終日。認定するかどうかが決まる
どれもYouTubeでライブ配信され、あとからアーカイブでも見られます。
「はじめての市議会」に、直近2回の会期と9月の争点をまとめてあります。傍聴や中継の前に、そちらを先に見ておくと言葉が引っかかりません。
この記事が見たもの出典 6 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
- 1.米沢市議会「令和8年9月定例会の提出予定議案」認第1号〜第13号の決算認定、報第9号の健全化判断比率。
- 2.米沢市議会 定例会・臨時会情報令和8年9月定例会の日程。
- 3.米沢市議会 決算特別委員会何を審査する委員会かの説明。
- 4.総務省「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」健全化判断比率と資金不足比率の仕組み。
- 5.YTS山形テレビ「米沢市立病院『資金不足比率』15%弱になる見込み 2025年度決算」8月18日の臨時記者会見の内容。
- 6.令和6年度 資金不足比率審査意見書(米沢市)前年度の9,220万円・1.1%はこの意見書の数字。
リンク先は米沢市など、それぞれの発行元の公式ページです。 このノートの書き方に納得がいかないときほど、こちらを直接見てみてください。
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