4年ぶんの一般質問を数えたら、議会の「使われ方」が見えてきた
16会期、241件、2,910往復、345万字。誰がどれだけ質問しているかを数えました。ただし回数の多さは、そのまま働きぶりの評価にはなりません。そこも含めて書きます。
前に1つの会期をまるごと見たので、今度は公開されている16会期ぶんをまとめて数えてみました。 令和4年6月から令和8年3月まで、およそ4年ぶんです。
\ 16会期ぶんの一般質問 /
- 一般質問
- 241件
- 問いと答えの往復
- 2,910回
- 発言の文字数
- 346万字
- 文庫本にすると40冊ぶんくらい
会期ごとに見ると
\ 会期ごとの一般質問の件数 /
- R4年6月15件
- R4年9月12件
- R4年12月16件
- R5年3月10件
- R5年6月19件
- R5年9月18件
- R5年12月11件
- R6年3月13件
- R6年6月18件
- R6年9月17件
- R6年12月18件
- R7年3月13件
- R7年6月17件
- R7年9月16件
- R7年12月17件
- R8年3月11件
毎回だいたい10〜19人が登壇しています。24人全員ではありません。 一般質問はやってもやらなくてもいいもので、議員が自分で通告して初めて立ちます。
議員ごとに数えると
ここからが本題です。ただ、数字を出す前に、先に注意書きを読んでください。
\ 本会議での一般質問が多い議員(上位8人・現職) /
| 議員 | 会派 | 登壇 | 往復 | 文字数 |
|---|---|---|---|---|
| 太田 克典 | 市民平和クラブ | 15回 | 259 | 219千字 |
| 髙橋 英夫 | 日本共産党市議団 | 13回 | 209 | 205千字 |
| 山村 明 | 至誠会 | 11回 | 189 | 134千字 |
| 影澤 政夫 | 市民平和クラブ | 16回 | 187 | 242千字 |
| 高橋 壽 | 日本共産党市議団 | 14回 | 182 | 201千字 |
| 古山 悠生 | ミライノトビラ | 11回 | 182 | 175千字 |
| 我妻 徳雄 | 市民平和クラブ | 13回 | 160 | 189千字 |
| 関谷 幸子 | 一新会 | 13回 | 146 | 173千字 |
並べてみると、いくつか気づくことがあります。
会派の大きさと、発言の多さは一致しない
いちばん人数の多い会派が、いちばん発言しているとは限りませんでした。 少人数の会派の議員が上位に入っています。
これは考えてみれば当然で、一般質問は会派ではなく議員個人が申し込むものだからです。 「会派として何人立てる」という調整はありますが、基本は個人の判断です。
登壇回数と往復数は、比例しない
同じ登壇回数でも、往復数はかなり違います。 1回の質問でどれだけ突っ込んだやり取りをするか、というスタイルの差です。
たとえば財政の数字を一つずつ確認していく質問は、答えを聞いてまた聞き返す形になるので往復が増えます。 逆に、要望を伝えることが主眼の質問は、往復が少なくなります。
「議会は機能しているのか」への手がかり
よく聞く言い方に「地方議会は形だけになっている」というものがあります。 この数字は、それに対する手がかりのひとつになります。
\ 4年間の活動量 /
| 見るもの | 4年間(16会期) |
|---|---|
| 一般質問 | 241件 |
| 問いと答えの往復 | 2,910回 |
| 発言の文字数 | 約346万字 |
| 一般質問に立った現職議員 | 23人 |
一方で、議案594件のうち意見が分かれたのは28件だけという数字もあります。質問はたくさんしているが、採決ではほとんど割れない——これが米沢市議会の姿です。
これを「議論が尽くされて全会一致になっている」と読むか、 「議論が採決に反映されていない」と読むかは、判断が分かれるところだと思います。 このノートでは、どちらとも書きません。数字だけ置いておきます。

この記事が見たもの出典 4 件。ここに書いた事実は、すべてこの資料から取っています
- 1.米沢市議会 会議録(定例会・臨時会)令和4年6月〜令和8年3月の16会期ぶんを数えました。発言の全文が会期ごとにPDFで公開されています。
- 2.米沢市議会 議員名簿現職24人の確認。過去の会期にはいまは在職していない議員も登場するため、集計は現職に絞っています。
- 3.米沢市議会 会派別名簿会派の所属(令和7年5月16日現在)。
- 4.米沢市議会 議案・議決結果意見が分かれた28件の数字。
リンク先は米沢市など、それぞれの発行元の公式ページです。 このノートの書き方に納得がいかないときほど、こちらを直接見てみてください。

